羽田弁財天社
 此地の眺望最秀美なり
 東は滄海漫として旭日房総の山に掛るあり
 南は玉川混々として清流の冨峰の雪に映するあり
 西は海老川を隔て東海の駅路ありて往来洛繹たり
 北は筑波山峨々として飛雨行雲の気象万千なり
 此島より相州三浦浦賀へ午に当りて海路八九里
 南総木更津の湊へ巳に当りて海路八九里
 南北総の界は卯に当りて海路十三里を隔てたり
 冨峯は酉の方に見

 付注
 中央部;本社