常盤橋
野村コメント:稲穂は撓んで雀が付きはじめている。道脇の櫨には刈り取った束が干されている。
秋さ中で旅人はしっかりと身拵えをしている。しかし、収穫に勤しんでいる夫や年上の子に昼を届けに行く農婦と
連れの子は素足である。立場や貧富の差を越えて尋ねたり教えたりすることはごく自然に見られたのだろう。