六所宮田植
五月六日は御田植の神事にて武蔵国の人民早苗を携へ来りて神田にこれを挿めり
郷童白鷺の形の造り物ある蓋鉾をさゝけてせんはいこうしの傘と唄ひ舞は又さすものはこれものと唄ひて
いま植並し田の中に下り立ちて早苗を踏したきこひちにまみれて踊舞
故に有しにも似すひちの中にしつみはへるか一夜のうちにいとめて度起立て葉末に露むすひなんとして
うるはしきことかきりなし