![]() 日蓮宗派の一部のに神道排斥論があるようだが、少なくともこの曼荼羅を書いた人物は、習合観念が強く、 中央の「南無妙法蓮華経」と「日蓮」の間に元来の仏教守護神でない天照大神と八幡大菩薩を配置している。 私が坊主頭だったころ、日蓮宗の熱烈な信者だった大映の永田雅一社長が自ら指揮して長谷川一夫主演の「日蓮と蒙古大襲来」という映画を制作した。 映画の中での重要なアイテムがこの曼荼羅で、「日本の国旗の源も日蓮上人にある」と永田社長は言いたかったように思えた。 挿絵の注からは、身延山にあるように読めるが、戦災時最教寺にあったのは移転先の八王子に現存しているとのことである。しかし、江戸時代に奉納されたものであることが、 すでに判明している。 |