所沢一体は、狭山丘陵である。既に大部分が開発されて住宅地や茶畑などの農地になっているが、自転車で走ってその起伏が良く判った。 「狭山」という地名には、平地や谷や沢に刻まれた「狭い山」というイメージが強いのだが、「浅い山」→「アサイヤマ」→「サヤマ」ではないかと思うようになった。 なぜなら、対極にある本格的な山は「深い山」であり、「広い山」とは言わない。また、開陽之部で触れたように中世日本語の表現として「浅草」と「深草」が対語であったことも傍証になるのではなかろうか。とりあえずは、この仮説に触れたものが見当たらないので地名研究家からの意見を期待したい。 |